平和な国で育つということ
先月、仕事で、最近移民ビザを取得した日本人のクライアントに書類を送ることがありました。
その人には18歳くらいの息子がいて、彼も扶養家族として移民ビザを取得して、今月渡米する予定でした。
その書類の下書きが終了した時に、私のボスからのメモ=「Remind him to complete the registration (for the military service) at local post office」(訳:最寄の郵便局で兵役登録を済ませるのを忘れないように彼に伝えて)を発見。
これを読んだ時の私
↓
( ´ -`)????????
もう一度読む。
↓
( ̄- ̄;A………..
え・・・・っとぉ・・・・・
いったい全体何のことでしょう?
軍!?登録!?郵便局!?!?・・・・なんで???
-私の頭の中-
アメリカの兵役はボランティア制(日本の自衛隊みたいに希望する人のみ関わる)じゃなかったっけ?
そもそも彼はアメリカ人じゃないし・・・ 軍関係進みたいっていうようなことを彼から聞いた覚えも全くないし・・・
しかも郵便局で登録って意味が全然わからなぁ~~~~~~~い(><)
-閉-
てな感じで、でも就労ビザの受付開始直前の時期でめちゃめちゃボスは忙しくて、とてもじゃないけど「これは何のことですか?一体全体どこから兵役が出て来たのですか??」と聞くことはできず、まぁまだ時間あるから後で落ち着いた時に聞こう。と思って今まで放っておいたわけです。
んで、この同じクライアントにまた別の書類を送る用事が今週できたから、ついでにこの意味不明な兵役登録についてもボスに聞こうと思ってメモを書き始めました。
でもふと・・・もし私が思ってたボランティア制ってのが実は事実ではなかったら・・・と思い、自分でまずリサーチすることに決め、ネットで適当に"military service"とか"registration"とかキーワード入れて探してみて・・・・はい、たどり着きました、ボスが言ってるのはこのことではないかと思われる情報に!!!
ここ。 んで、ここで得た情報を基に政府のサイトとか正式なやつを探して見つけたのが、
Selective Service (セレクティブサービス)
これはつまり、「アメリカ合衆国では、18歳から26歳になる前までの男子は、ある条件内の人を除いて全員、このサービスに登録しなくてはいけない。」というもの。
ある特定の条件の人とは、主に非移民ビザ(学生ビザ・就労ビザ・外交官関係ビザ・国際機関関係ビザ・もちろん観光ビザ)を所有してる人と、日常生活に支障をきたす程の病気(体・心)がある人、などなど。わかりやすい表はこちら。
つまり、たとえアメリカ人でなくても、「非合法に滞在している外国人」「永住権を所持していて実際にアメリカに居住している外国人」はこのサービスに登録しないといけないわけです!!!
ただ、私の理解だと、このサービスは、普通の兵役(韓国やブルガリアみたいに全男子の義務)とは違って、「国の緊急事態時」のみ特別に召集されるもの。登録してるからといって必ずしも選ばれるわけではない。戦争下の日本での「赤紙」を思い出さずにはいられない。
にしても、私は女だし、高校は日本だったし、こっちの大学の友達の多くが学生ビザ所持者だったからってのもあるかもだけど、こんな義務がアメリカに存在したなんて本当に今の今まで知らなかった( ̄□ ̄;)!!
多分このクライアント親子もそんなことは知らないはず。日本で生まれ育った人達ですもの。
いくら「国の緊急事態」がそんな簡単に起こるわけじゃないってことを知っているとしても、もしも起こった時に自分が18年間愛し育ててきた息子が徴兵される可能性があるなんて、私が母親だったら絶対ヤダ!!てか全然母親でもなんでもないし緊急事態でもないけどこのセレクティブサービスのことを知った時には軽くパニクったし・・・汗
ボスは私がこのサービスのこと知ってると思ったのだろうか? これはむしろ周知の事実だよ、と?常識だよ、と?
でもね、このサービスは、名目上は軍隊を持たない国(自衛隊が軍みたいなもんだってことね)、戦争を放棄した国で生まれ育った私にとっては、全くもって思いも寄らないことだった。
もし、この先アメリカに住むことに決めて、家庭を持って男の子が生まれたら、その子はこのサービスに登録しなければいけない。あと最低20年は先のこと。でも、20年後にもしかしたらアメリカは世界からもっと嫌われてるかもしれないし、対アメリカテロももっと深刻になってるかもしれないし、核戦争の危険ももっと高まってるかもしれない。 そしたら「赤紙」が自分の息子の所へくる可能性も高まるよね。。。とかしょうもないことを考えちゃったり・・・
日本は一般人がそういうことを心配しなくていい状況にある国だな、平和ってそういう心配をしなくて済むっていうかそんな心配が頭をよぎりさえしないってことなのかな、なんてふと思った。
と同時に、今駐留してるアメリカ軍・アメリカ合衆国との同盟関係・軍事サポートがもし皆無だったとしても、日本は同じように平和平和していられただろうか?とも考える。
「平和であること」って今の世界ではすごく限られた幸せじゃないかな。

お久しぶりです。
これを読んではじめて知りました。
考えもしなかったです。
アメリカに移住を希望している人の何㌫の方がこのサービスを知っているんですかね??
Comment by haneneko — April 29, 2007 @ 5:25 am
>hanenekoくん
久しぶり~。こっちでは結構ダンス生活満喫してるみたいで何より☆近くに住んでたら見に行ってるのにぃ~。
私が発見したサイトでも、やっぱ移住者の多くがこのサービスを知らないみたいね。ただ、知らないで26歳になると、例えば市民権を取りたい時とかに影響が出てくるらしく、「知っていて意図的に知らないフリをしていたわけではない」ということをきちんと証明できないとまずいらしいよ~。
そういう証明って難しいよね・・・
Comment by *chihiro* — April 29, 2007 @ 10:19 am